LITE版P12「ペット」 負担付遺贈

エンディングノートの書き方、「ペット」のページについて書きます。

わが子のようにかわいいペット。身寄りのない自分が先に死んでしまったら、いったいだれが面倒

をみてくれるのだろうか?このように思われている方も多いのではないでしょうか?

負担付遺贈
そのような方には、負担付遺贈(ふたんつきいぞう)という方法があります。負担付遺贈は、簡単

にいうと、「お金をあげるから、ペットの面倒をみてちょうだい」というものです。ペットの面倒

をみるためには、現実問題、お金がかかります。えさを飼ったり、病気になったペットを病院で治

療してもらうのにもすべてお金が必要です。それらの費用とお世話代は差し上げますので、どう

か、かわいい○○ちゃんの面倒をみてくださいというものなのです。遺言書の中に、負担付遺贈の条

文を入れておくことで、かわいい○○ちゃんの面倒をみてもらえる可能性は高くなります。

ここで注意していただきたいのは、面倒をみてもらえる可能性が高くなるだけで、100%面倒みて

もらえるわけではないということです。そもそも、遺贈とは、財産をあげるほうの一方的な意思表

示です。自分の死後、遺言書の中に負担付遺贈の条文があったとしても、お世話をする側から拒否

される可能性だってあるのです。ペットの面倒をみてもらえると思って遺贈したのに、拒否されて

しまった、こんなことになっては元も子もありません。そうならないために、ペットのお世話をお

願いする人には、必ず事前に相談して、了解を得ておくようにしましょう。

遺言執行者の指定
遺言執行者は、受遺者(財産をもらった人)が、きちんとペットのお世話をしているかをチェック

してくれる人です。財産をもらったのに、ペットは放っとらかしーこのような人には、「ちゃんと

ペットのお世話をしなさいよ」と履行の催促をすることができます。それでも、受遺者が約束を守

らないときは、遺言執行者は、家庭裁判所に遺贈の取り消しを請求することができます。

 

NPO法人などと契約
遺言書以外にも、NPO法人などと契約することも可能です。その場合、自分の死をだれが知らせ

るのか、どのようなサービスを提供してくれるのか、費用はいくらか、支払い方法等をしっかり確

認しておくことが大切です。できれば、信頼できる人に、ちゃんと犬の面倒をみてくれているのか

を確認してもらうようにお願いしておくのがよいでしょう。

死因贈与契約
死因贈与契約は、双方の同意があってはじめて成立します。死後に効力が生じる点で、生前贈与と

は異なります。死因贈与の場合、「私の死後、○○ちゃんのお世話をしてくださいね。」「はい、わ

かりました。」という同意があるので、ペットの引き取りを拒否されることはないといえるでしょ

う。ただし、ペットが生きている間、ずっと、お世話をしてくれるかどうかは、わかりません。こ

れらをチェックしてくれるのが執行者になります。遺言執行者と同じような役割がありますので、

死因贈与契約を作成する場合は、執行者を指名しておくとよいでしょう。

遺言書も死因贈与契約も公正証書にしておくことで、自分の死後、スムーズに手続きが行われま

す。遺言書についてのご質問などは、お気軽にお問い合わせください。

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