8月に入り、お盆ももうすぐ。お墓参りのことを考えながら、自分のお墓をどうしようと考える方もいらっしゃ
ると思います。最近は、お墓に対する考え方も多様化していて、従来のお墓とは異なるものを選択される
方も増えています。今回は、年々、需要が増えている樹木葬についてみていきましょう。
従来からの墓石の代わりに、木や花を墓標にして遺骨を埋めるものを樹木葬といいます。
お墓は、代々親から子へ受け継がれていくものですが、樹木葬はその承継を前提としていません。
子どもに負担をかけたくないと思う人
お墓を継いでくれる人がいない人
自然に帰りたいと思う人 などで需要が高まっています。
費用は、墓石のお墓の場合は、150万円~200万円程度は覚悟する必要がありますが、樹木葬は、おお
むね10万円~60万円程度ですむ場合が多いようです。
「樹木葬」で検索するとたくさん出てきますよ。以下、一例です。
最初の樹木葬 岩手県一関市
桜葬 認定NPOエンディングセンター 東京町田市 大阪高槻市
観光名所の京都の東福寺・即宗院 なども樹木葬を設けています。
樹木葬は、使用期間(20年や33年など)を設けており、その期間が過ぎると、合祀(他の遺骨と一緒にさ
れる)されるので、従来のお墓とは異なり、遺骨の所在がはっきりしなくなります。自分はよくても、家族
がいる場合などは、家族が納得しない場合もありますので、樹木葬を選択する場合は、予めよく話し合っ
ておくことをお勧めします。その他、運営者がしっかりしているかなども契約の際にはチェックする必要が
あるでしょう。
先祖が一緒に入るお墓ではなく、夫婦だけのお墓や、血縁関係はないけど、気の合う人同士が一緒
のお墓に入る墓友(はかとも)という考え方もあります。
選択肢が広がった分、迷うことも多いですね。