カテゴリー別アーカイブ: スマイリングエンディングノート®の使い方

スマイリングエンディングノートは、年齢を問わず、いろいろな用途でご使用いただけます。
☆ご自身のために
ある程度、子どもが大きくなった方
子どもはいないけど婚姻期間の長い方
おひとりさまで将来のことが不安な方
☆父母や祖父母、友人へのプレゼントとして
親といえども、財産のことは言いだしにくいものですが、 ノートをプレゼントすることで考えるきっかけになります。
☆還暦のお祝いなどに
☆同窓会での記念品として
☆終活を考える会などのテキストとして
☆地域コミュニティーの催しもののお土産や粗品として
☆老人ホームなどの施設やNPO法人などで希望者に配布するため
まとまった冊数をご希望の場合は、割引価格を適用させていただきます。 詳細は、お問い合わせください。
  • ゆったりと落ち着けるお部屋を探しましょう。
  • 記入するためのペン(鉛筆、ボールペンなど)を用意しましょう。
  • 椅子に座り、目を閉じて、深呼吸しながら気持ちを整えてください。
  • 目次を見たり、全体にざっと目を通してみましょう。
  • 書けそうな項目は見つかりましたか?まずは、そこから書いてみましょう。鉛筆で下書きされてもよいですね。一度に書こうとすると、しんどくなります。ここなら書けそうというところから、ゆっくり始めてください。
1回目のご記入分が終わったら、目立たない場所に保管しておきます。
何度か繰り返して、仕上げていってくださいね。
「思い出」で書きたくないことなどは無理に書く必要はありません。

LITE版P16「財産の記録」10.遺品整理 

エンディングノートの書き方「財産の記録」のページ、 10.遺品整理について書きました。

 

10.遺品整理
まずは、身辺整理から
今、あなたが住んでいる部屋や家には、物があふれていませんか?その荷物、あなたが死んだ後、

だれかが片づけなくてはなりません。あなたの人生の後始末を、だれかが大切な時間を使って行う

ことになるのです。

 

身辺整理をしなきゃと思いながら、何からすればいいのかわからない方、こちらのページ(ページ

一番下)から身辺整理リストがダウンロードできますので、是非、ご活用ください。

 

アルバムや日記は要注意!
遺族が処分に困るものに、アルバムや日記などがあります。あなたのアルバムや日記を見て、遺族

はどんな行動をとるでしょうか?例えば、こんな状況が思い浮かびませんか?

「全部捨てるのは抵抗があるから、いくつかだけ取っておこう」と選別を始める

→ 時間をかけて選別した捨てるつもりの写真を眺め、「やっぱり取っておこうかな」と迷う

→「今日は疲れたから、続きは、また今度にしよう」とそのままの状態で置いておく

→そのうち「要るものだけを、整理しておいてくれたらよかったのに・・・」と思うようになる。

 

どうしても、捨てられない方は、段ボールに、「私の死後、この箱は処分してください」と書いて

おくようにすると、遺族も迷わず処分できると思います。

 

不愉快な思いをさせるものは処分する
「思いで」のページにも書いてますが、例えば、昔の恋人と撮った写真やラブレター、性癖に関す

るもので、遺族が見て不愉快になったり、ショックを受けるようなものは、処分しておきましょ

う。どうしても、処分できないものは、段ボールに、「私の死後、この箱の中は一切見ないで処分

してください」と書いおくのがよいでしょう。ただし、遺族が見る可能性があることはお忘れな

く・・・

 

遺品整理をだれに依頼するのか
おひとりさまの場合は、だれに遺品整理をお願いするのかを決めておく必要があります。おひとり

さまの認知症対策にも書きましたが、認知症になるリスクを考えれば、予め、信頼できる人と死後

事務委任契約を結び、その中で、葬儀や納骨、遺品整理のことなどを決めておくのがよいと思いま

す。理想としては、任意後見契約、遺言書、死後事務委任契約を公正証書で作成することですが、

そんな大層な・・・と思われる方は、便箋でもメモ書きでも、とりあえず、書面で残すようにされ

るのがよいでしょう。そうでないと、本当に、それが故人の意思なのか、他の人から疑われかねま

せんので、お願いした方が書面を見せて「ちゃんと、ここにこう書いてあるから」と言えるように

しておくのがよいでしょう。

 

子どものいる人も・・・
「私には、子どもがいるから大丈夫」と思っていませんか?今の時代、子世代は共働きが当たり前

です。仕事・育児・家事と忙しく、正直、自分たちの生活だけで精一杯という状況でしょう。そん

ななか、山ほどの親の荷物を片付けなければならないのは、あまりにも酷な話だと思います。せめ

て、最低限の身の回りの整理をしておくことが、親の務めではないでしょうか。

お子さんがいても、次のような方は、遺品整理業者を考えてもよいと思います。

・仕事が忙しくて、ほとんど休みが取れない方

・遠方に住んでいる方、海外に住んでいる方

・疎遠な方、・仲が悪い方など

 

契約時の注意点
遺品整理業者と予め契約をする場合、遺品整理の内容を決めるのはよいですが、費用を一括にして

支払うようなことは避けた方がよいでしょう。ご自身が亡くなったときに、その業者が必ず存在し

ているかはわかりません。ご自身の死後、費用の支払いは、信頼できる人にお願いしておくのがよ

いでしょう。(前払い金を要求される場合も、少額にしておきましょう)

LITE版P15.16「財産の記録」7.貸付金 8.負債 9.その他(デジタル遺品など)

エンディングノートの書き方、「財産の記録」のページ、 7.貸付金、8.負債 9.その他について書

きました。

7.貸付金
だれかにお金を貸しているときは、そのことを書いておきます。本人が死亡すると、口頭で「故人

がお金を貸していたので返してください」と言っても、とぼけられる可能性があります。だれかに

お金を貸している場合は、その立証資料(契約書等)の保管場所も必ず書いておきましょう。万

一、口約束だけで、お金を貸しているような場合は、今からでも契約書の作成は可能ですので、必

ず、作成するようにしてください。お金は貸すときまでは、貸主が上の立場ですが、いざ、貸して

しまうと、借主が上の立場のようになってしまいます。本人の死亡時点で、貸したお金が全額返済

されていない場合、相続人が請求できるようにしておきましょう。

8.負債
だれかからお金を借りている場合、その事実がわかるように必ず書いておいてください。書くだけ

でなく、直接、伝えておくのがベストです。相続が発生し、本人のプラスの財産よりもマイナスの

財産(借金)が多いとき場合、相続人は、相続放棄の手続きをとることができます。相続放棄と

は、すべての財産を相続しないという手続きのことです。マイナスの財産(借金)だけ相続しない

ということはできません。相続人が「自己のために相続の開始があったことを知った時から3ヵ月以

内」に、家庭裁判所に「相続放棄の申立て」を行います。その期限を過ぎると、相続を承認したも

のとみなされ、相続人は、借金を背負わされることになってしまいます。相続のときには気づかな

かったけど、半年後に多額の借金があったことに気づいたような場合、家庭裁判所の判断で相続放

棄が認められることもあるようですが、相続人にそのような苦労をかけないためにも、借金の存在

は、しっかり伝えておくようにしましょう。

空き家問題
相続放棄の申立件数は、年々増えているようです。借金が多いからという理由の他にも、例えば、

田舎にいる親が亡くなり、古家を相続したけど、だれも住む人がいない、かといって、売りに出し

ても売れない、現金もないに等しいというようなケースで相続放棄をする人もいるようです。いわ

ゆる「空き家」です。ここで注意しなければならないのは、相続人全員が相続放棄した場合でも、

空き家を放置していたことが原因で、隣家等に損害を与えてしまったような場合、相続人に管理責

任が発生し、損害賠償責任を負う可能性があるということです。管理責任を負わないようにするた

めには、「相続財産管理人の選任」の申立てを家庭裁判所に行い、相続財産の管理を「相続財産管

理人」に引き継げばよいのですが、申し立てには、「予納金」が必要で、数十万円程度はかかるよ

うです。相続放棄される方は、このような問題があるということも考えて、相続放棄を検討される

とよいでしょう。

9.その他(デジタル遺品など)
パソコン・スマホ・タブレットなどをお持ちの方も多いと思います。最近は、これらのデジタル遺

品が問題になるケースが増えています。

パソコンの暗証番号がわからないと、パソコンの中身が見られません。中小企業のワンマン社長が

亡くなり、そのパソコンの中に重要な顧客情報などが入っていたような場合、その暗証番号がわか

らなければ、会社として大変な損失を被ることになるかもしれません。もちろん、リスク管理の一

環としてそれらの対策を行っていなければいけないことですが、意外と盲点になっていることもあ

るようです。プロに解除してもらうように依頼しても、100%解除できるとは限りません。

また、株式の信用取引やFX取引などをパソコンで行っていた場合、本人の死亡後に投資環境が悪

化し、相続人の知らない間に多額の損失を被ってしまうことも考えられます。パソコンの暗証番号

は、万一のときのために、伝えておかれるとよいでしょう。

スマートフォン、タブレットも同様です。最近は、パソコンを持たずスマホだけという人も多いと

思います。パソコンと同様、スマホの暗証番号を伝えておくようにするのがよいでしょう。

Facebook,mixi,ブログ、インターネット上でデータを保存できるクラウドなどの扱いもどのように

するのかを伝えておくのがよいでしょう。

鱸行政書士事務所が2か月に一度発行している情報発信でも取り上げていますので、是非、参考にしてください。

 

LITE版P14「財産の記録」5.年金 6.保険

エンディングノートの書き方、「財産の記録」のページ、の5.年金、6保険について書きました。

5.年金
年金は、年金手帳を見ながら、基礎年金番号を書いておかれたらよいでしょう。毎年、日本

年金機構から送られてくる「ねんきん定期便」にも記載されています。平成27年10月に、共済年金

と厚生年金は統合されました。これにより、「ねんきん定期便」には、各共済組合等の加入記録も

表示されています。年金手帳や「ねんきん定期便」をエンディングノートと一緒に保管しておいて

もよいでしょう。

50歳以上で老齢基礎年金の受給資格期間を満たしている人の「ねんきん定期便」には、将来もらえ

る年金見込額が提示されています。年金受給は、ずいぶん先だという方は、年金見込み額を知るこ

とにより、将来のライフプランがたてやすくなります。また、将来のために貯蓄等できる期間も長

くなりますので、老後の選択肢の幅が増えるというメリットもあるでしょう。

私は、電子書籍「40代・50代から始める 遺族に迷惑をかけない!! 失敗しないエンディングノ

ートの書き方」の中で、早い時期からエンディングノートを書くことを提唱していますが、若いう

ちから将来の課題を知ることで、老後の選択肢が増え、自分が望む人生を送ることができる可能性

が高くなるからという理由からです。私自身も、子ども二人が家を出て、今は夫婦二人の生活を送

っています。親二人は施設に入り、いろいろ考えさせられることも多いです。自分たちの老後をど

う過ごすかも少しずつ考えていっています。「エンディングノートなんて、まだまだ早い」と思わ

ずに、将来、起こりうる課題を、是非、知っていただきたいと思います。

6.保険
保険で気をつけることは、保険金は請求しないともらえないということです。特に、死亡後にお金

がもらえる保険については、必ずわかるようにしておいてください。生命保険金だけではなくて、

医療保険などに特約がついて、死亡保険金がもらえるものもあります。入院後、死亡したのであれ

ば、医療保険も請求可能でしょう。民間の個人年金保険などで、年金受給前に死亡した、年金受給

中に死亡した場合なども、保険金を受け取ることができます。保険会社、証書番号、連絡先などを

エンディングノートに記入しておきましょう。記入が面倒であれば、保険証書をエンディングノー

トに挟んでおくだけでもよいでしょう。

 

死亡保険金は、受取人固有の権利なので、遺産分割協議の対象にはなりません。特定の相続人にあ

る程度の資産を遺したい場合は、受取人を特定の相続人に指定しておけば、他の相続人と争うこと

なく、保険金を受け取ることができます。ただし、次のようなケースは気をつけてください。

現金はごく僅か、長男には自宅を遺したいから、次男を死亡保険金の受取人に指定した場合、次男

は死亡保険金を受け取れますが、それに加えて、死亡保険金は相続財産には含まれないため、次男

は、長男がもらうはずの自宅についても相続権が発生し、長男に自宅の評価額の2分の1を請求する

ことができるのです。長男に請求するか、しないかは次男次第ですが、兄弟公平にと思ってやった

ことが、逆の結果になることもありますので、ご注意ください。

相続税がかかる人が、死亡保険金を受け取った場合、「500万円×法定相続人数」の金額が非課税に

なります。死亡保険金1,000万円で、相続人二人だと、500万円×2人=1,000万円が非課税になりま

す。資産がたくさんある方で、相続税を少しでも減らしたいと思っている方は、生命保険の加入を

検討されるのもよいでしょう。(将来、相続税が改正される可能性もあります)

 

LITE版P14「財産の記録」3.証券会社 4.その他の資産

エンディングノートの書き方、「財産の記録」のページ、3.証券会社 4.その他の資産について書きます。

3.証券会社
株式や投資信託等をお持ちの方は、証券会社を利用されていると思います。どこの証券会社に、そ

れらの財産があるのかを書いておいてください。

どこの証券会社に株式等があるのかがわかれば、詳細は、証券会社のほうで調べてくれます。イン

ターネット証券を利用されている方は、それも忘れずに書いておいてください。証券会社からは

年2回程度、取引残高資産表(名称は各社様々です)が送付されてきます。それらをエンディングノ

ートの間に挟んでおいてもよいと思います。

財産を明らかにするだけなら、上記の通り記載するだけでOKです。ただ、「株式等を長男にあげ

たい、長女にあげたい」という場合は、エンディングノートに書くだけでは不十分です。遺言書の

中で指定しておく必要がありますので、ご注意ください。

4.その他の資産
ゴルフ会員権やリゾート会員権、金、骨董品・絵画等の資産価値のあるものを書きます。趣味で書

いた絵画などで資産価値のないものは含みません。

 

ゴルフ会員権やリゾート会員権などを持っているけど、まったく使っていない、あるいは、ごくた

まにしか使わないというケースもあると思います。今後も使い続ける場合は、そのまま持っておか

れるとよいですが、そうでない場合は、処分することも選択肢の1つになるでしょう。特に引き継ぐ

相続人がいないようなケースでは、検討されるとよいでしょう。(人気のない会員権の場合、売却

できないケースもあります)

高価なダイヤの指輪や高級ランド品など、資産価値のある物は遺産分割の対象になります。相続が

発生すると、相続人全員で遺産分割協議をして、その財産をだれが相続するのかを決めることにな

ります。資産価値のあるものを特定の相続人に相続させたい場合は、遺言書を作成しておけばよい

でしょう。あるいは、生前に贈与しておくのもよいでしょう。年間110万円までなら贈与税はかか

りません。

資産価値のある骨董品や絵画をお持ちの場合で、相続税の申告が必要な人は、相続人がそれらの評

価額を税務署に申告しなければなりません。購入価格がわかるような資料があれば、それらの保管

場所がわかるようにしておいてください。専門の鑑定士に依頼すると、費用もバカになりませんの

で、購入価格がわかるだけでも助かると思います。(申告は税理士が行うので、アドバイス等はあ

るでしょう)

形見分け
資産価値のない絵画や骨董品、アクセサリーなどは、形見分けのリストを作って書いておかれると

よいでしょう。特定の相続人にあげたい場合は、例えば、「この洋服は、長女にあげる」「この絵

は長男にあげる」というふうに書いておいてもよいでしょう。形見分けは、資産価値のないものに

限定されますのでご注意ください。

例)

○黒のワンピース  長女にあげる

○バラの絵     長男にあげる

○陶芸教室で作ったお皿とお茶碗   次男にあげる

ご自身が亡くなった後の「物」は、相続人などが処分しなければなりません。生活していくうえで

必要な物、思い出の品などはだれにでもあると思います。ただそれ以外のものは、リサイクルに出

す、処分するなどして、身軽にしておくのがよいでしょう。

LITE版P13「財産の記録」1.預貯金 2.不動産

エンディングノートの書き方、「財産の記録」のページ、1.預貯金 2.不動産について書きます。

遺族の方が一番困るのは、亡くなった方の財産がどこにあるのかわからないということです。

「財産はどこにあるの?」

特に、離れて暮らしていると、まったくわからないということも珍しくありません。自分の財産が

どこにあるのかをエンディングノートを使って明らかにしておきましょう。

1.預貯金
書くのが面倒という方も、銀行名だけは書いておいてください。銀行名さえわかれば、どこの支店

に口座があるのかなど調べてもらえます。特にネット専用銀行(楽天銀行やソニー銀行等)は通

帳もありません。遺族の方が気づかないままということもありますのでご注意ください。

 

 

細かいことを書くのが苦手は方は、それ以外の項目は未記入でもかまいません。相続手続きに暗証

番号は必要ありませんので、暗証番号は書かないでください。

 

2.不動産
自宅や現在お持ちの不動産の権利関係を調べておきましょう。まずは、最寄りの法務局に行き、

「登記事項証明書」を取得します。これを見ると、だれが所有者なのか、抵当権はついていないか

などの権利関係がわかるようになっています。 「登記事項証明書」は、一戸建ての場合は、土地

と建物別々に取得します。マンションは、ほとんどの場合、敷地権も一緒に記載されていますの

で、1通でOKです。その際、注意していただきたいのは、現住所と登記事項証明書上の住所(地

番)が異なるということです。法務局でも、住所から登記事項証明書上の住所を調べてくれます

が、「固定資産税の納税通知書」にも記載されていますので、そちらを持っていかれるとよいでし

ょう。

 

 

「名義が、亡くなった方のままだった」という場合は、亡くなった方の相続人全員で、その不動産

をだれが相続するのかを協議して決めることになります。相続する人が決まったら、所有権移転な

どの手続きを行います。亡くなった方の名義のまま相続人の方が亡くなられると、相続手続きが煩

雑になります。名義が「亡くなった方のまま」になっている方は、できるだけ早く手続きされるこ

とをお勧めします。不動産の名義変更は、司法書士に依頼すると早いです。費用を節約したいとい

う方は、法務局に聞けば手続きの方法を教えてくれます。(忙しい方にはお勧めしませが・・・)

不動産は、自宅やマンション、別荘などの他に、森林などもあります。そういえば、「田舎の親か

ら譲り受けた森林があったなぁ」という方は権利関係を確認しておいてくださいね。

財産は不動産と預貯金少々という方、
相続人が複数いる場合、自分の死後、不動産を売却してお金で分ける場合は、問題ありませんが、

相続人の一人がその不動産に住み続ける場合(例えば、兄弟姉妹が相続人でそのうちの一人が住み

続ける場合)、不動産を分割して分けるわけにはいきませんので、その不動産をだれが相続するの

かをはっきりさせておく必要があります。特に価値の高い不動産の場合、不動産を相続しない相続

人から不満がでることがほとんどです。財産の分け方について、自分ではよくわからないなぁとい

う方は、専門家に相談してみるのも1つの方法でしょう。

「自分が死んだ後のことは、自分ではわからないからどうでもいい、子どもたちが適当に分けるだ

ろう」と言われる方がいらっしゃいます。それも1つの考え方だと思いますが、私は、自分の財産を

どう分けるかを指定しておくことは、親の務めだと思っています。親が指定しておくことで、子ど

もは、兄弟姉妹間の話し合いに多くの時間を割かずに相続手続きを終えることができます。もらえ

る財産に多少の多い、少ないがあったとしても、「親の意思だからと」と割り切れるでしょう。エ

ンディングノートに財産の分け方を書いても、法的拘束力はありません。もちろん、自筆で書かれ

るので、故人の意思として尊重はされるでしょうが。法的拘束力を持たせたものを遺したい場合

は、遺言書の作成が必要になります。遺言書の作成に興味のある方は、お気軽にお電話、メールで

お問い合わせください。遺言書の作成を強要することはありませんので、ご安心ください。

LITE版P12「ペット」 負担付遺贈

エンディングノートの書き方、「ペット」のページについて書きます。

わが子のようにかわいいペット。身寄りのない自分が先に死んでしまったら、いったいだれが面倒

をみてくれるのだろうか?このように思われている方も多いのではないでしょうか?

負担付遺贈
そのような方には、負担付遺贈(ふたんつきいぞう)という方法があります。負担付遺贈は、簡単

にいうと、「お金をあげるから、ペットの面倒をみてちょうだい」というものです。ペットの面倒

をみるためには、現実問題、お金がかかります。えさを飼ったり、病気になったペットを病院で治

療してもらうのにもすべてお金が必要です。それらの費用とお世話代は差し上げますので、どう

か、かわいい○○ちゃんの面倒をみてくださいというものなのです。遺言書の中に、負担付遺贈の条

文を入れておくことで、かわいい○○ちゃんの面倒をみてもらえる可能性は高くなります。

ここで注意していただきたいのは、面倒をみてもらえる可能性が高くなるだけで、100%面倒みて

もらえるわけではないということです。そもそも、遺贈とは、財産をあげるほうの一方的な意思表

示です。自分の死後、遺言書の中に負担付遺贈の条文があったとしても、お世話をする側から拒否

される可能性だってあるのです。ペットの面倒をみてもらえると思って遺贈したのに、拒否されて

しまった、こんなことになっては元も子もありません。そうならないために、ペットのお世話をお

願いする人には、必ず事前に相談して、了解を得ておくようにしましょう。

遺言執行者の指定
遺言執行者は、受遺者(財産をもらった人)が、きちんとペットのお世話をしているかをチェック

してくれる人です。財産をもらったのに、ペットは放っとらかしーこのような人には、「ちゃんと

ペットのお世話をしなさいよ」と履行の催促をすることができます。それでも、受遺者が約束を守

らないときは、遺言執行者は、家庭裁判所に遺贈の取り消しを請求することができます。

 

NPO法人などと契約
遺言書以外にも、NPO法人などと契約することも可能です。その場合、自分の死をだれが知らせ

るのか、どのようなサービスを提供してくれるのか、費用はいくらか、支払い方法等をしっかり確

認しておくことが大切です。できれば、信頼できる人に、ちゃんと犬の面倒をみてくれているのか

を確認してもらうようにお願いしておくのがよいでしょう。

死因贈与契約
死因贈与契約は、双方の同意があってはじめて成立します。死後に効力が生じる点で、生前贈与と

は異なります。死因贈与の場合、「私の死後、○○ちゃんのお世話をしてくださいね。」「はい、わ

かりました。」という同意があるので、ペットの引き取りを拒否されることはないといえるでしょ

う。ただし、ペットが生きている間、ずっと、お世話をしてくれるかどうかは、わかりません。こ

れらをチェックしてくれるのが執行者になります。遺言執行者と同じような役割がありますので、

死因贈与契約を作成する場合は、執行者を指名しておくとよいでしょう。

遺言書も死因贈与契約も公正証書にしておくことで、自分の死後、スムーズに手続きが行われま

す。遺言書についてのご質問などは、お気軽にお問い合わせください。

LITE版P11「納骨・供養」

エンディングノートの書き方、「納骨・供養」のページについて書きました。

●納骨
前のページ
で、葬儀について書きました。葬儀に対する考え方も変わってきているように、納骨に

対する考え方も変わってきています。今までは、先祖の遺骨があるお墓に納骨するのが当たり前、

お墓がない場合は、新たなお墓を建ててそこに納骨するという考え方が一般的でしたが、今は、い

ろいろな選択肢があります。

 

 

 

①永代供養墓
永久に供養してくれるお墓ではありませんが、ある一定の期間(例えば33回忌までなど)、お寺な

どが供養してくれるものです。一定の期間が過ぎると、他の遺骨と一緒に祀られる(合祀)ケース

や、最初から合祀のケースもあります。ビルの中にある納骨堂なども、値段によって、いろいろな

コースがあります。お墓を継いでくれる人がいない人、遺族に負担をかけたくない人が選択するこ

が多いようです。

永代供養を行うお寺が開いた説明会などで出会ったのが縁で親交を深め、一緒にお墓に入ることを

選択する人もいます。「墓友」といわれています。妻が夫の先祖と一緒のお墓に入りたくいとい

うケースも増えています。「いじめられた」、あるいは、「死んでまで気を遣うのは嫌」などが理

由のようです。ひと昔前のように、「家を守る」「「○○家」の一員という意識は薄れ、「個」の時

代に入ったといえるのでしょうね。今後も、この傾向は続いていくと思います。

②樹木葬
樹木葬は、墓石の代わりに樹木を植えて、その下に遺骨を埋葬するものです。いろいろなケースが

あり、一本一本の木の下に遺骨を埋葬する方法や、数本の木やお花を中心に植えて、その回りに遺

骨を埋葬する方法などがあります。ネットで、樹木葬と検索すれば、たくさん出てきますよ。墓石

を作らない分、費用は抑えられます。

 

 

 

 

③散骨(海洋葬)
海に遺骨をまくものです。遺骨は、細かく砕いて灰にしたものを海にまきます。遺骨の全部をまく

場合や、一部は残して散骨する場合もあります。海洋葬を専門に扱う業者にお願いすることになり

ます。親族だけで舟を貸し切って散骨するケースや、他の遺族と共同で行うケースなど、様々のよ

うです。

④改葬(お墓の引っ越し)

もともとあるお墓を、現在住んでいるところの近くなどに引っ越すことを改葬といいます。遠方で

お墓詣りができないなどの理由から改葬する人が増えています。改葬の手続きは、新しいお墓と元

のお墓、元のお墓の市区町村役場での手続きが必要になり、かなり面倒です。以下、手順を書きま

した。

1.元のお墓がある市区町村役場から、「改葬許可申請書」の用紙をもらいます。

「改葬許可申請書」の用紙は、各自治体のHPや郵送で入手できることが多いですが、必要書類など

は各自治体によっても異なりますので、予め確認してください。

2.新しいお墓の管理者から遺骨の「受入許可証」を発行してもらいます。(必要な場合)

3.元のお墓の管理者に「埋葬許可証」を発行してもらいます。(必ず必要)

4.必要事項を記入した「改葬許可申請書」を、「受入許可証」「埋葬許可証」と一緒に元の市区町

村役場に提出し、「改葬許可証」を発行してもらいます。

5.「改葬許可証」を新しいお墓の管理者に提出します。

6.遺骨を取り出したお墓は、更地に戻す必要があるので、石材店を手配します。利用できる石材店

が指定されていることもあります。

お墓から遺骨を取り出すときに「閉眼法要」、納めるときには「開眼法要」と呼ばれる儀式を行い

ます。

改葬でトラブルになりやすいのは、元の墓の管理者(菩提寺など)との関係です。菩提寺は、檀家

が減るのを嫌がるので、事前の相談なしで改葬の許可を求めると話がこじれることが多いです。ま

た、菩提寺に、今までにお世話になった気持ちとして支払うお布施(離檀料)が、古くからの慣習

としてありますが、100万円を超える離檀料を求めるところもあり、トラブルの原因になっていま

す。離檀料に法的な根拠はありませんが、菩提寺ともめるのは避けたいものです。やはり、事前の

相談と節度ある行動を心がけるのがよいでしょう。それでも、法外な離檀料を請求される場合は、

専門家に相談するのがよいでしょう。

改葬の費用は、230万円~330万円が相場のようですが、新しい墓の永代使用料だけでもそれくらい

かかるところもあり、かなりのばらつきがあります。手間も費用もかかる改葬ですが、自分の代で

行わなければ子の代に持ち越しになってしまいます。遺族への負担をできるだけ減らしたいという

場合は、やはり自分の代でけりをつけておくのがよいと思います。

●仏壇
仏壇は、本来、信仰の対象である「ご本尊(ほんぞん)」を祀るためのものす。仏壇は、家の中の

お寺といってもよい神聖な存在なのです。ただ、現在では、ご先祖様を供養し、祈りを捧げる場が

仏壇と思っている人も多いのではないでしょうか?

 

 

 

 

ミニ仏壇を販売する(株)インブルームスが行った調査では、複数人が暮らす世帯でも、仏壇を持

っていない人の割合が6割にも及んだそうです。マンションなどの集合住宅においては、8割の人が

仏壇を持っていないという結果がでました。一方で、先祖・故人を偲ぶことの大切さを認識してい

る人は80%以上にものぼり、先祖・故人に対して供養を十分に行っていると思っている人の割合

は、仏壇のない人よりも、仏壇のある人のほうが高いという結果でした。

手元供養
先祖を供養し祈りを捧げたい、でも、スペースや費用の問題で難しいという人には、「手元供養」

という方法があります。「手元供養」は、故人の遺骨や遺灰を身近において供養するものです。お

しゃれな骨壺に入れて安置するするケースや、故人の遺骨の一部で作ったオブジェを置いたり、ペ

ンダントや指輪を作ることもできます。お子さんを亡くされた方や最愛の伴侶を亡くされた方のブ

リーフケアの役割を果たす場合もあるようです。

ミニ仏壇
手元供養の広がりから、仏壇も変化しています。デザイン性の高いものや省スペースをうたったも

の、宗教にこだわらず、ご本尊を祀らない祈りの場としての仏壇もあります。お墓を持たない人

が、遺骨を仏壇で手元供養するケースも増えているそうです。

●法要

法要は、故人の冥福を祈り、その霊を慰めるためにする儀式のことです。まずは、亡くなった日を

含めて7日後に行う初七日(しょなのか)があります。葬儀当日の遺骨迎えとあわせて行うことが多い

です。その後は、四十九日。仏教では、死者の魂は49日間、現世とあの世の間をさまようとされ、

無事に成仏できることを願い供養します。この期間を中陰(ちゅういん)といいます。中陰が終わ

って忌明けの法要をする日が49日(満中陰)です。親戚が集まり、僧侶にお経を上げてもらって、

みんなで会食します。その後は、1年後の1周忌、2年後の3回忌になります。3回忌は、3年後ではな

く2年後に行います。1周忌、3回忌と2年連続で行うことになります。その後は、7回忌、13回忌、

(17回忌、23回忌、27回忌)、33回忌、50回忌と続きますが、ほとんどは33回忌までで終わるそ

うです。

葬儀や納骨では、簡略化の動きが加速しています。法要についても、その傾向があるようです。そ

もそも仏教では、何回忌まで法要をしなければならないという決まりはないようです。ただ、親が

亡くなり、子が法要を執り行うなどの際に、あまりにも簡略化すると、他の親戚との関係で、揉め

る原因にもなりかねません。そのような場合、エンディングノートに、例えば、「法要は、7回忌ま

でで終了としてください」と書いておけば、他の親戚も納得しやすいのではないでしょうか?法要

は、親戚が集まり、ご先祖を供養をするものです。その回数は、多いにこしたことはないという考

え方もありますが、親戚が遠方に住んでいる、高齢で参加するのが難しいというケースでは、簡略

化することで、経済的にも精神的にも負担が軽くなると思います。

エンディングノートの「納骨・供養」のページも、考えることがたくさんありますね。自分の意見

だけでなくて人の意見も聞いてみたい、こんなふうに思ったことはないですか?今後、セミナーも

行っていく予定ですので、HPをチェックしてくださいね。

また、エンディングに関するセミナーをしてほしいという方は、お問い合わせください。ご希望の

内容でさせていただきます。

LITE版P9「お葬式」

エンディングノートの書き方、「お葬式」のページについて書きました。

親のお葬式のとき、どこの葬儀会社へ依頼すればよいのかで困った、あるいは、よくわからないの

で、とにかく葬儀会社のいうとおりにしていたら、後から請求額に驚いたという人も多いのではな

いでしょうか?自分のときは、遺族に迷惑をかけたくないという思いから、最近では、自分のお葬

式を、予め、葬儀社などに予約しておく人も増えています。生前予約といいます。

まずは、最近のお葬式事情はどうなっているのかからみていきましょう。

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●家族葬

都市部では60%以上が家族葬といわれています。参列者は、家族を中心にごく親しい人たちだけ

で、10~30人程度の規模のものが多いようです。お通夜、告別式とも行います。よく似たものに密

葬がありますが、密葬は、親族だけで火葬を行い、後日、お別れの会などを行うことを前提として

行うものです。家族葬が増加している背景には、地域の人たちとの関わりが少なくなったことや、

故人とゆっくりお別れがしたい、費用を抑えたいと思う人が増えているからです。

家族葬には、費用を抑えられる、故人とゆっくりお別れができるというメリットがありますが、一

方で、デメリットもあります。家族葬に呼ばれなかった親戚から責められたり、故人が生前おつき

合いの広い人だと、あとから弔問客がたくさん来て、相手をするのが大変だったというようなこと

もあります。

●直葬(ちょくそう)
病院で亡くなった後、そのまま火葬場に行って、火葬されます。火葬場で、お経を読んでお別れす

るサービスもあります。お通夜・葬儀は行いません。東京都では、5人に1人が直葬ともいわれてい

ます。経済的に厳しい人が直葬を選択するケースが多いようですが、葬儀に対する意識の変化(死生

観の変化)から、直葬を選択する人もいます。

注意点としては、菩提寺に納骨する場合は、事前に菩提寺の了解を得ておかないと、納骨を認めて

くれないケースもあるということです。納骨を認めない菩提寺の考え方は、仏教は、お通夜、告別

式を儀式として行うもの。その儀式をおろそかにする人の納骨は行わないというものです。菩提寺

と檀家の関わりが希薄になり、日頃から、お互いが連絡をとる機会もないことから、檀家は、葬儀

が終わってから、当たり前のように納骨をお願いする、それに対して、菩提寺は、無礼な檀家だと

感情を害してしまう。こうなると、後から関係を修復するのは、非常に難しくなってしまいます。

直葬を選択する人は、そのあたりも考えるようにするのがよいでしょう。また、直葬の場合、遺族

が、「あれでよかったのだろうか」と、あとで後悔することもあるそうです。

●一日葬
お通夜はなしで、葬儀と火葬を一日で行うものです。こちらも、事前に菩提寺の了解を得ておかな

いと、納骨を認めてもらえない可能性があるので、注意が必要です。

●一般葬
昔からある葬儀形式。親族や近所の人々、友人、会社関係の人など、故人と関わりのある人が広

く葬儀に参列するものです。後から、弔問客の対応をする必要がないというメリットはあります

が、経済的な負担が大きい、忙しくてゆっくりお別れができないというデメリットがあります。

どの葬儀を選択しても、自分の葬儀のときには、自分はこの世にはいません。遺された遺族のこと

も考えて、できれば、家族と話し合いながら、決めるのがよいでしょう。最近は、趣向をこらした

個性的な葬儀を行う人も増えているそうです。家族と一緒に、思い出を語りながら準備する、これ

も遺された家族にとっては、かけがえのない時間になると思います。

●葬儀費用
お葬式についてみてきましたが、葬儀費用についても気になりますね。まずは、ご自身が亡くなっ

た場合の遺族(相続人)の立場から、葬儀費用をみてみましょう。亡くなった人の口座からお金は

下せるのでしょうか?

預金口座を持っている人が亡くなり、銀行がそのことを知ると、その人の口座は凍結され、お金は

一切引き出せなくなってしまいます。(銀行が知らなければ、いつも通り、下ろせます)葬儀費用

を引き出すために、銀行に走ったという話を聞いたことがあるのではないでしょうか?亡くなった

人の口座からお金を引き出すという行為は違法ですが、立て替えるお金がなく、やむを得ず下ろす

場合、後々のトラブルを防ぐために、①相続人が複数いる場合は、他の相続人に、事前に引き出す

ことの了解を得ておく、②かかった費用の領収書はすべてとっておき、自分のために使ったのでは

ないということを証明できるようにしておくことが大切です。相続は、ちょっとしたことから猜疑

心が生まれ、争いに発展することが多いです。あらぬ疑いをかけられないように、お金の取り扱い

には十分注意してください。また、亡くなった方に多額の借金がある場合は、注意が必要です。亡

くなった方の財産を勝手に下ろすと、相続を承認したものとみなされ、プラスの財産よりもマイナ

スの財産(借金)のほうが多い場合でも、相続放棄ができなくなる恐れがあります。葬儀費用だけ

ならまだしも、亡くなった方のカードローンの返済を行うために下ろすようなことは決してして

はいけません。(最終判断は、家庭裁判所が行います)

葬儀信託
最近では、葬儀信託という選択肢もあるようです。葬儀社が信託銀行と組んで行うものです。利用

者が葬儀社に葬儀費用を予め預け、そのお金を、葬儀社は信託銀行に預け、利用者が死亡したとき

に、相続人からの連絡を受け、葬儀終了後に、信託銀行から葬儀社に葬儀費用が支払われるという

仕組みのようです。一例公益社のHP (当事務所とは一切関係ありません)

●戒名
戒名は、故人が仏の弟子になった”しるし”として、葬儀の際に菩提寺(ご先祖のお骨が納骨されて

いるお寺)の僧侶につけてもらう名前のことです。位の高い名前をつけてもらうと、費用も高くな

ります。高いものでは、数百万円のものもあります。上記の直葬、一日葬のところで、葬儀(お通

夜、告別式)を行わない場合、納骨を拒否されることもあると書きましたが、これは、戒名をつけ

ないことに起因するものだとお考えください。仏教徒として葬儀を行う場合、仏の弟子になること

が前提条件になるのだから、戒名は必ず必要だというのが菩提寺の主張です。一方で、檀家側から

すると、普段、ほとんどつきあいのない僧侶に、ちょっと名前をつけてもらっただけで、数十万~

数百万円というお金を渡さなければならないのは、納得がいかないというものです。お寺によって

は、気持ちだけと言いながら、高額なお布施を強要するケースもあり、関係がこじれて争いに発展

することもあります。菩提寺と檀家の関係が薄れ、ただ何となく仏教形式で葬儀を行っている人に

とっては、戒名の存在自体が必要なのか、何でこんなに高いのかという疑問が湧いてくるのでしょ

う。最近は、葬儀社が僧侶と契約し、一律いくらという金額で戒名をつけてくれるところもありま

す。菩提寺がない、わからないという場合は、それでもよいでしょうが、菩提寺がある場合は、ト

ラブルになると、後々、大変な思いをすることにもなりかねませんので、是非とも、ご注意いただ

きたいと思います。

戒名は、生前につけてもらうこともできます。費用もそのほうが安いことが多いようです。既に戒

名をつけてもらっているという話も聞きます。戒名のことで、遺族に負担をかけたくないという方

は、生前に戒名をつけることを検討されるのもよいでしょう。

菩提寺のお坊さんが尊敬できる親切な方だったらよいですが、そうでない場合もありますよね。こ

んな場合は、どう考えるとよいのでしょうか?私自身も、答えがわかりません(ー_ー)!!

 

エンディングノートは、いろいろなことを考えながら、あるいは実行しながら書いていくと、相当

な時間がかかるものです。エンディングノートを書いていただいている方のご感想で、「いろいろ

と考えながら書いているのに、娘からは、まだできてないの?」と言われて困っているというもの

もあります。その方は、まずは鉛筆で下書きをしてから清書をと考えられているようで、まだ、下

書きの途中だそうです。それぞれのやり方で、書かれたらよいと思います。まずは、ダウンロー

ド、あるいは、製本版を購入するところから始めてくださいね。

書かれた方は、ご感想をお聞かせいただけると、うれしいです。

LITE版P8「介護など」⑧献体・献眼

エンディングノートの書き方「介護など」のページ、献体・献眼について書きます。

献体
献体は、医学および歯学の発展のため、死後に肉体(遺体)を無償で提供することです。献体の登

録をするには、居住地の都道府県にある医科大学(大学医学部)、歯科大学(大学歯学部)に申し

込みます。最近は、献体登録される方が増加し、一部の大学などでは登録を制限するところもある

ようです。献体登録するためには、必ずご家族の同意書を求められます。ご家族の同意を得たう

えで献体登録をしても、いざそのときになって、ご家族や親族が反対し、献体が行われない(不献

体)ということもあるようです。じっくり話し合い、理解を得ておくことが大切ですね。

NHKクローズアップ現在 私の遺体を提供します~増える献体 それぞれの選択~

葬儀の費用がかからず納骨も大学で行ってくれるという理由で、献体を希望する方もいらっしゃい

ます。大学の納骨堂が足りなくなるかもしれないという新たな問題も出てきているそうです。死生

観の変化で、今後も献体を希望する人は増えていくと思います。

献眼
献眼は、目の見えない人のために角膜を提供することです。角膜の移植手術をすることで、目が見

えるようになります。献眼するには、アイバンクへの登録が必要です。日本全国に54のアイバンク

があるので、最寄りのアイバンクに連絡して登録します。登録が完了したら、登録証が送られてき

ます。亡くなった後に、遺族がアイバンクに連絡することになるので、必ず家族の同意が必要で

す。

LITE版P8「介護など」⑦臓器提供

エンディングノートの書き方「介護など」のページ、臓器提供について書きました。

臓器提供とは、心臓が止まった死亡後か、脳死(脳全体の機能が低下して二度と回復しない状態)

になったときに、移植を待っている人のために臓器を提供するものです。本人の意識はないわけで

すから、その判断を迫られるのは家族になります。臓器提供を迫られる場面としては、突然の交通

事故でそのような状態になったときなどで、病気で入院している人が臓器提供を求められることは

ほとんどありません。

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2010年7月改正臓器移植法の全面施行により、生前に書面で臓器提供の意思表示をしている場合に

加え、本人の臓器提供の意思がわからない場合も、家族の承諾があれば臓器提供をできるようにな

りました。15歳未満の人からの臓器提供も、家族の同意があればできるようになりました。ただ

し、本人が臓器提供を拒否する意思表示をしている場合は、たとえ、家族の同意があっても、臓器

提供は行われません。

 

自分がそのような状態になったとき、臓器提供をしてもよいと思われている人は、必ずその意思表

示を家族に伝えておくようにしてください。家族が、あなたの意思表示を知らずに臓器提供を迫ら

れたら、どう判断すればよいのか迷いに迷ってしまいます。自分の家族がそうなってしまった場

合、本人が臓器提供を希望していたとしても、拒否するかもしれません。それほど、つらいこと

だと思います。家族には、免許証や臓器提供のカードを見せながら話すのがよいかもしれません

ね。免許証やカードは、常に携行するようにしてください。

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移植体験者や臓器提供者の家族の思いなどを中心とした「think transplant」シリーズです。臓器を

提供した人の家族の気持ち、臓器の提供を受けた人の気持ちがとてもよく伝わってきます。万一の

ときに、自分自身が後悔しないために、是非、一度考えてみてくださいね。