カテゴリー別アーカイブ: スマイリングエンディングノート®の使い方

スマイリングエンディングノートは、年齢を問わず、いろいろな用途でご使用いただけます。
☆ご自身のために
ある程度、子どもが大きくなった方
子どもはいないけど婚姻期間の長い方
おひとりさまで将来のことが不安な方
☆父母や祖父母、友人へのプレゼントとして
親といえども、財産のことは言いだしにくいものですが、 ノートをプレゼントすることで考えるきっかけになります。
☆還暦のお祝いなどに
☆同窓会での記念品として
☆終活を考える会などのテキストとして
☆地域コミュニティーの催しもののお土産や粗品として
☆老人ホームなどの施設やNPO法人などで希望者に配布するため
まとまった冊数をご希望の場合は、割引価格を適用させていただきます。 詳細は、お問い合わせください。
  • ゆったりと落ち着けるお部屋を探しましょう。
  • 記入するためのペン(鉛筆、ボールペンなど)を用意しましょう。
  • 椅子に座り、目を閉じて、深呼吸しながら気持ちを整えてください。
  • 目次を見たり、全体にざっと目を通してみましょう。
  • 書けそうな項目は見つかりましたか?まずは、そこから書いてみましょう。鉛筆で下書きされてもよいですね。一度に書こうとすると、しんどくなります。ここなら書けそうというところから、ゆっくり始めてください。
1回目のご記入分が終わったら、目立たない場所に保管しておきます。
何度か繰り返して、仕上げていってくださいね。
「思い出」で書きたくないことなどは無理に書く必要はありません。

LITE版P8「介護など」⑥延命治療 

エンディングノート「介護など」のページ、延命治療について書きました。

回復の見込みがないのに、人工呼吸器をつけたり、栄養を点滴したりすることを「延命治療」とい

います。「あなたは延命治療を望みますか?」と問われれば、多くの人は、「望まない」と答える

のではないでしょうか?ただ、現実には、延命治療が行われているケースもたくさんあります。ど

のようなケースが問題になるのかみていきましょう。

問題になるのは一人暮らしの人(身寄りがない人、家族・親戚とも疎遠な人)

救急車で運ばれて人工呼吸器をつけた。その後の治療の効果もなし。回復の見込みもない。だけ

ど、本人の意思を確認する手段がない。医師にとっても、一度つけた人工呼吸器をはずすのは、殺

人罪に問われる可能性もあるので、本人や家族の同意がないケースでは、難しくなります。また、

家族がいても疎遠な場合、家族が延命治療を望まないと言っても、本人の意思が確認できない限

り、医師としては、延命治療を継続することもあるということです。本人の意思が確認できないこ

とで、本人は望まない延命治療をされ、医療関係者は、本人がどう思っていたかで悩み、国にとっ

ては、医療費が増え続けるという、何とも理不尽なことが起こってしまうのです。

団塊の世代が後期高齢者の75歳になる2025年以降、日本は多死時代に入るといわれています。一人

暮らしの高齢者の割合も増え、自分の最後の意思表示をしておくことが、ますます求められる時代

になってくるといえるでしょう。一人暮らしの方は、是非、後述する延命治療を拒否する意思表示

を行っていただきたいと思います。

家族がいても、離れて暮らしている場合は、要注意です。日頃から、自分がどのような最後を迎え

たいのかを、家族との会話の中で伝えておくことが大切です。家族が本人の気持ちがわからないま

ま延命治療を拒否する判断をすると、後々、「あの判断は正しかったのだろうか?」と自責の念に

苦しめらる可能性もありますので、家族には、しっかり伝えるようにしてください。

 

◇延命治療を拒否する意思表示
延命治療を拒否する意思表示には、①尊厳死宣言公正証書と②日本尊厳死協会に登録する方法があ

ります。①尊厳死宣言公正証書は、公証役場で作成します。ひな形も用意されています。

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(ひな形)          尊厳死宣言公正証書

本公証人は、尊厳死宣言○○○○の嘱託により、平成○○年○月○日、その陳述内容が嘱託人の真意であ

ることを確認のうえ、宣言に関する趣旨を録取し、この証書を作成する。

第1条 私○○○○は、私が将来病気に罹り、それが不治であり、かつ、死期が迫っている場合に備え

て、私の家族および私の医療に携わっている方々に以下の要望を宣言します。

1.私の疾病が現在の医学では不治の状態に陥り、既に死期が迫っていることを担当医師を含む2名

以上の医師により診断された場合には、死期を延ばすためだけの延命措置は一切行わないでくださ

い。

2.しかし、私の苦痛を和らげる処置は最大限実施してください。そのために、麻薬などの副作用に

より死亡時期が早まったとしてもかまいません。

第2条 この証書の作成に当たっては、あらかじめ、私の家族である次の者の了解を得ております。

妻 ○○○○  昭和  年  月  日生

私に前条記載の症状が発生したときは、医師も家族も私の意思に従い、私が人間として尊厳を保っ

た安らかな死を迎えることができるようご配慮ください。

第3条 私のこの宣言による要望を、忠実に課して下さる方々に深く感謝申し上げます。そして、

その方々が私の要望に従ってされた行為の一切の責任は私自身にあります。警察・検察の関係者に

おかれましては、私の家族や医師が私の意思に沿った行動を執ったことにより、これら方々に対す

る犯罪捜査や訴追の対象となることのないよう特にお願いします。

第4条 この宣言は、私の精神が健全な状態にあるときにしたものであります。従って、私の精神

が健全な状態にあるときに私自身が撤回しない限り、その効力を維持するものであることを明らか

にしておきます。

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尊厳死宣言公正証書を作られる人は、子どものいない人、親戚も近くにいない人が、任意後見契約

(認知症等になったときに財産管理等を行う契約)、遺言書、死後事務委任契約(葬儀、納骨、

遺品整理をお願いする契約)などと一緒に作ることが多いです。家族がいても作られる人は、自分

の意思をはっきりさせておくことで、万一のとき、家族が迷うことなく延命治療を拒否することが

できるからという理由からです。

尊厳死宣言公正証書をご希望の場合、最寄りの公証役場に直接行かれてもよいですし、相談したい

ということであれば、行政書士が承ることも可能です。お気軽にお問い合わせください。

 

延命治療を拒否するもう一つの方法は、②一般社団法人日本尊厳死協会に加入する方法です。日本

尊厳死協会は、延命治療を望まない人たちのために活動している団体です。会員になると、協会独

自のリビング・ウィル(尊厳死の宣誓書)と会員証が送られてきます。リビング・ウィルを医師に

示すことで、本人の意思確認ができます。協会によると、90%以上の遺族が、最後の医療にリビン

グ・ウィルが生かされたと回答しているそうです。

①の尊厳死宣言公正証書と②リビング・ウィルの内容は、ほとんど同じです。異なる点は、費用で

す。尊厳死宣言公正証書の作成費用は、11,000円程度で、一度作成すれば追加の費用がかかること

はありません。②日本尊厳死協会に加入するのは、年会費として、一人2,000円、夫婦で3,000円、

終身の場合は、一人7万円、夫婦で10万円かかります。会報が送られてきたり、会員同士の交流会

などのサービスの提供もあります。

全国に支部がありますので、興味のある方はそちらでお聞きください。

 

 

LITE版P8「介護など」⑤告知

「介護」などのページ、告知についてみていきましょう。

ドラマのシーンで、お医者さんが、家族に本人が癌であることを知らせ、家族がお医者さに、「ど

うか、本人には言わないでください。」と言っているのを見た人は多いと思います。私も、告知

は、家族 → 本人という流れで行われるものだと思っていました。

ただ、最近は、事情が異なってきています。今は、多くの病院で、本人と家族に直接癌などの病気

を告知しています。家族が病院に来られない場合には、本人に「あなたは~です。」と告知しま

す。本人は、相当ショックを受けますが、特に大きな病院では、流れ作業的にその後の治療方針が

説明されることが多いようです。

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エンディングノートには、□病名・余命を告知しないてください などと書いた欄もありますが、こ

の欄にチェックを入れても、実現しないことがあることは理解しておいてください。元気にコロリ

と逝けたら幸せです。私もそうありたいと思いますが、回りをみても、そうならないケースもあっ

て、人間、いつ、病気になってもおかしくないと思っています。

癌で死ねたら幸せという意見もあります。なぜなら、残された時間がある程度決まっているので、

その間にやり残したことなどができるからという理由からだそうです。

自分には関係ない、まさか、自分が・・・と思うのではなく、自分が告知されたら?と考えてみて

ください。何を望みますか?家族と今までと変わらない生活を時間の許す限り送りたいと思います

か?思い出の地にもう一度行きたい、あの人に会いたい、あの人との仲を修復したい・・・

一番に望むことを、これから実行できればよいですね。

「40代・50代から始める 遺族に迷惑をかけない失敗しないエンディングノートの書き方」を読んで、これからの課題をみつけていただきたいと思います。製本版はお問い合わせください。

LITE版P8「介護など」④おひとりさまの認知症対策

エンディングノート「介護など」のページ、おひとりさまの認知症対策について書きました。

おひとりさまの最大の関心事は、万一、自分が認知症になったときに、だれが面倒をみてくれるの

かということではないでしょうか?そのような方にお勧めなのが、任意後見制度というものです。

前回の記事では、家族が近くにいて認知症になった場合の財産管理(法定後見)について書きまし

た。法定後見の場合は、認知症の症状が現れてから、家族等が「成年後見人選任」の申し立てを家

庭裁判所に行い、家庭裁判所が成年後見人を選任するというものです。おひとりさまの場合、そも

そも、だれが、家庭裁判所に「成年後見人選任」の申し立てをしてくれるのかという問題がありま

す。そのような問題を解決してくれるのが、任意後見制度及びその前後の契約ということになりま

す。

◇任意後見制度
家庭裁判所が後見人を選任するのではなく、任意後見契約という私的な契約により、信頼できる人

を任意後見人に決めることができます。家庭裁判所が選任するのではなく、私的な契約で後見人を

決めることができる点が、法定後見と大きく異なるところです。この契約のなかで、認知症になっ

たときに任意後見人にお願いしたいことを決めておきます。

主な契約内容は、財産管理(日常生活に関する入出金、預貯金管理、不動産の管理・処分など)、

身上監護(介護保険利用契約、入退院契約、施設入所契約など)ですが、私的な契約なので、他

にお願いしておきたいことがあれば、契約書に書いておきます。この契約は、とても大事な契約で

すので、公正証書でする必要があります。

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だれに後見人をお願いするか
このブログを読みながら、頭にだれかの顔が浮かんだ人は、その人が任意後見人の候補者になるで

しょう。ただし、注意しなければならないのは、任意後見人には、一定の頻度で来てもらうことに

なるので、遠方の人では無理だということです。特に救急の場合を考えると、近くの人がよいで

す。それと、歳の近い人だと、どちらが先に逝くかわからないので、できれば、ある程度、歳の離

れている人がお勧めです。現時点で、後見人の候補者になる人がいない場合は、やはり、積極的に

探すことが必要になるでしょう。これは、本当に難しいですね。何といっても、自分の大事な財産

を預けるわけですから、「あの人、いい人ね」くらいでは、とても任せられないと思います。

私自身も、近くにそういう人いるかというと、歳の近い信頼できる人はいますが、歳の離れた信頼

できる人はいないです。探す方法としては、やはり、友人、知人からの口コミが一番確実だと思い

ますが、そういう人が見つかっても、すぐに契約はせず、ある程度時間をかけてお付き合いをし

て、本当に信頼できるという確信を持ってから契約するのがよいでしょう。

法律的なサポートをしっかりしてほしいという人は、弁護士、司法書士、行政書士などの専門職が

よいです。口コミやHPなどで見つけた人が、後見業務を行っているのであれば、セミナーに参加

する、相談に行くなどして見極めていくほかないと思います。

特定の個人ではなく、NPO法人などの団体を探してみるのも1つの手でしょう。法人と後見契約を

結ぶメリットは、当初の担当者が死亡等の理由でいなくなったとしても、他の担当者が代わりに業

務を行ってくれるという点です。ただし、こちらも、その法人が信頼できる団体であるかどうかが

問題となります。

任意後見契約の発効
任意後見契約は、契約したからといって、すぐに効力がでるものではありません。本人に認知症の

症状が出てきた時点で、任意後見受任者(任意後見人)が、家庭裁判所に「任意後見監督人選任の

申立て」を行います。裁判所が「任意後見監督人」を選任した時点から、任意後見契約が発効する

ことになります。任意後見人が、不正を働かないかを監督するのが、任意後見監督人の役目です

が、その監督人が選任されてはじめて契約が発効するということです。

本人に一定の資産がある場合、任意後見監督人には、専門職(弁護士、司法書士、社会福祉士)が

つきます。現在は、任意後見監督人ができる業種は、弁護士、司法書士、社会福祉士の3業種に限ら

れています。税理士や行政書士は含まれません。

任意後見監督人

費用
任意後見契約が発効したときから、任意後見人、任意後見監督人への報酬が発生します。任意後見

人への報酬は、任意後見契約の中で既に決められています。任意後見監督人への報酬は、本人の財

産額や財産管理の複雑さ等を考慮して家庭裁判所が審判で決めます。毎月2万円~5万円程度の費用

がかかるケースが多いようです。任意後見契約が発効すると、任意後見人だけではなく、任意後見

監督人の費用も発生してしまうことは理解しておいてください。

認知症になる前は?
任意後見契約を結んでおけば、認知症になったときも安心ですね。ただ、任意後見受任者が、本人

が認知症だと判断するためには、一定の関係を継続しておく必要があります。月に1回程度、電話や

面談で、本人がどんな状態なのかを確認します。これは、「見守り契約」などといわれます。

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例えば、見守り契約中に脚を悪くして、銀行にも行きにくくなってしまったときは、銀行の預貯金

の入出金だけを依頼することも可能です。この場合は「財産管理委任契約」を結ぶことになりま

す。本人は、脚が悪いだけで判断能力が低下しているわけではないので、任意後見契約を申し立て

る必要はありません。

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死亡後の事務
ここまで、おひとりさまが安心して暮らせるように、財産管理を中心とした契約をみてきました。

「見守り契約」、「財産管理委任契約」、「任意後見契約」です。死亡後の財産というと、「遺

言」になるのですが、それは別のところで書きたいと思います。ここでは、財産管理とは少し離れ

ますが、お葬式やお墓、納骨、遺品整理などの死後の事務についてみていきたいと思います。

任意後見契約は、本人の死亡と同時に終了します。そのため、上記で書いた死後の事務についてお

願いしたいときは、「死後事務委任契約」を別途結ぶことになります。身寄りのない人は、この契

約は必須といえるでしょう。葬儀は質素に、納骨は永代供養してくれるところに、遺品整理は業者

に処分してもらって、という人が多いようですが、できれば生前に、葬儀業者と予め契約を結んで

おく、墓がある場合は、墓じまいをしておく、納骨場所を決めて契約をしておく、遺品整理業者を

手配しておくなど、ある程度、元気なうちに道筋をたてておくことが大切だと思います。おひとり

さまの場合、できれば、65歳~75歳までの間に行動に移すのがよいでしょう。人によっても異な

りますが、正直80歳を過ぎると、理解力、行動力がかなり衰えてきます。気持ちがあってもからだ

が・・・ということになりますので、早めの対処をお勧めします。「死後事務委任契約」は、「任

意後見契約」「遺言書」と一緒に公正証書にすることが多いです。任意後見などについて聞いてみ

たいなという方は、無料相談をご利用ください。

 

「40代・50代から始める 遺族に迷惑をかけない失敗しないエンディングノートの書き方」を読んで、これからの課題をみつけていただきたいと思います。製本版はお問い合わせください。

LITE版P8「介護など」③認知症等の財産管理

エンディングノート「介護など」のページ、認知症の財産管理について書きます。

将来、自分が認知症等になってしまった場合、お金の管理はだれがしてくれるのでしょうか?

今回は、家族が近くにいる場合についてみていきます。

認知症だと疑われるケース
一般的には、次のようなケースが多いです。本人が、通帳やカードを持って銀行に行きます。AT

Mでお金を下そうとして暗証番号を忘れて困っていると、銀行員に声をかけられます。しどろもど

ろの答えに、銀行員は、本人が認知症ではないかと疑います。そして、家族に、「ご本人の判断能

力が低下しているようですので、後見人をつけてください」という連絡があります。窓口で一度下

した定期預金を、何度も下しに行くような場合も、銀行は同じような対応をとります。

後見人とは?
こうなると大変です。家族にとっては「後見人って何?」というところから始まります。後見人と

は、本人の財産管理や法律的な行為(介護保険の契約など)を、本人に代わって行う保護者のこと

です。既に認知症になっている状況で後見人をつけるには、家庭裁判所に「後見人選任」の申立て

をして、後見人を選任してもらう必要があります。この制度を法定後見制度といいます。

「認知症の保護者には後見人がつく」という説明をしましたが、実は、判断能力の程度に応じて保

護者の種類にも3種類あります。後見人、保佐人、補助人です。

後見人(正式には成年後見人) → ほとんど判断することができない人を保護する

保佐人 → 判断能力が著しく不十分な人を保護する人

補助人 → 判断能力が不十分の人を保護する人

一番多く選任されているのが後見人ですが、「成年後見人の選任申立て」をしても、裁判所が保佐

人を選任する場合もあります。裁判所は、医師の診断書、申立ての記載内容などをもとに、審判す

ることになります。

後見人の仕事は?
後見人は、財産管理(日常生活に関する入出金、預貯金管理、不動産の管理・処分など)と、身上

監護(介護保険利用契約、入退院契約、施設入所契約など)を行います。後見人がつくと、生活費

以外の財産は、ほぼ凍結されると思ってよいでしょう。相続対策の贈与は認められません。株式売

買、不動産の売買等は、裁判所がやむを得ない事情と判断しない限り認められません。やむを得な

い事情とは、自宅を売却しなければ施設に入れない場合などです。

家庭裁判所への申立て
一般の人にとっては、家庭裁判所に行くということ自体が非日常のことで、とても不安に感じられ

ることでしょう。家庭裁判所でも、手続きの相談には応じてくれます。ただ、個人的な印象です

が、申込用紙一式渡されて、ビデオを見て終わりで、「何だかよくわからないな~」で帰る人も多

いような気がします。申込用紙をもらってもよくわからないという人は、専門家に申立てを依頼す

ることになります。

家庭裁判所

依頼する専門家は?
どこに相談に行けばいいのかわからない人も多いと思います。後見の申立ては、裁判所に提出する

書類なので、書類の作成を依頼したい場合は、弁護士、司法書士になります。人によっても異なり

ますが、一般的には、弁護士のほうが報酬は高くなります。できれば、後見業務に詳しい人がよい

でしょう。

費用をかけたくない、書類は自分で作成する、後見制度について教えてほしいという場合は、行政

書士でOKです。家族が認知症になると、そのお世話が大変になり、なかなか書類の作成まで手が

回らなくなります。予備知識として、後見制度について知っておくことは、心の余裕にもつながり

ます。ちょっと、聞いてみたいなという方は、無料相談をご利用ください。

後見人はだれがなる?
申立ての時点で、家族が後見人になりたい場合は、後見人の候補者名欄に、家族の名前を記入する

ことは可能です。ただし、現在は、ある一定の資産のある人には、専門職の後見人(弁護士・司法

書士等)が選任されることになっています。一定の資産がいくらなのかは、各家庭裁判所によって

判断が異なりますが、500万円以上、1,000万円以上などと判断するケースが多いようです。いわゆ

る資産家といわれる人でなくても、専門職の後見人がつくことになります。

専門職の後見人の場合、後見費用が発生します。本人の財産価額や管理の複雑さによっても異なり

ますが、毎月2万円~5万円程度かかることが多いです。(財産価額500万円で月2万円ということは

ないと思いますが)この費用も裁判所が決定します。家族の後見人による使い込みが増加したた

め、専門職の後見人が任命されるケースが増えたのですが、専門職による使い込み事案も増加して

いるようですので、注意が必要です。

「40代・50代から始める 遺族に迷惑をかけない失敗しないエンディングノートの書き方」を読んで、これからの課題をみつけていただきたいと思います。製本版はお問い合わせください。

LITE版P8「介護など」②介護を受けるには?

エンディングノートの書き方、「介護など」のぺージについて書きました。

「将来、身体が不自由になったり、認知症になったりして介護が必要になったらどうしよう」多く

の方が、このような悩みを持っておられると思います。どのような道のりをたどって、介護を受け

ることができるのかを知っておくことで、ご自身や回りの方の負担も軽くなると思います。

急に物忘れがひどくなった、怒りっぽくなったという場合は、「物忘れ外来」がある医療機関を受

診して、認知症かどうかを診察してもらいましょう。家族が本人を「物忘れ外来」に連れて行くの

は難しいといいます。本人に認知症の自覚がない、あるいは、そうは思いたくないという心理が働

くからです。認知症は、ある日突然発症するのではなく、ある程度時間をかけて進行していくもの

です。(病気で入院中に急に認知症の症状が出てくるということはあります)「物忘れがひどくな

ってきた」などの自覚は、本人にもあると思います。その立場になってみなければわかりません

が、万一、家族からそのような申し出があったのなら、拒否するのではなく、素直に診断を受ける

ようにしたいですね。

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まずは地域包括支援センターに行く
認知症と診断されたり、身体が不自由で日常生活に支障をきたしている場合、介護申請を行いま

す。でも、どうすればいいのでしょうか?そんなときは、地域包括支援センター(地域によって名

称が異なるところも)に相談に行かれるとよいです。市町村役場に相談に行くと、必ずここを紹介

されます。ここには、ケアマネージャー(通称ケアマネ)もいて、親切に相談にのってくれます。

ケアマネは、介護に関する幅広い知識を持っているので、様々なケースに対応した案を出してくれ

ます。地域包括支援センターは、介護に関する入口と思ってください。

介護を受けるまでの道のり
地域包括支援センターに行ったからといって、すぐに介護を受けられるわけではありません。まず

は、本人がどのような状態なのかを確認する必要があります。家族は、「要介護認定」の申請を行

います。本人の現状を知り、どの程度の介護が必要なのかを、判断してもらうためです。介護度

は、7段階に分けられています。大きくは、「要支援」と「要介護」に分かれます。「要支援」は、

現在は介護が必要ではないけれど、将来的に介護が必要になることを予防するためにサポートしま

しょうというものです。状態によって、要支援1 要支援2 になります。(要支援2のほうが重

い)

「要介護」は、日常生活を送るために介護が必要な状態のときに認定されます。要介護1~5まであ

ります。要介護1は、立ち上がりや歩行が不安定で、身の回りのこと(トイレ、入浴)をするのに

見守りや介助が必要というレベル、要介護3は、自分で立ち上がることができない状態、要介護5

になると、寝たきりの状態です。現在は、特養に入所するには、要介護3以上が必要です。

介護度によって、介護保険を利用して受けることができるサービスと1か月の限度額が異なります。

アバウトですが、要支援1→5万円 要支援2→10万円 要介護1→15万円と およそ5万円ずつ増加

していくイメージです。(厳密には異なりますので、ご注意ください) 特に所得の多い人以外

は、1割負担なので、要支援1は、月額5千円、要介護1だと、月額15,000円を限度にサービスを受け

られるということです。裏を返せば、5万円のうち、45,000円は、介護保険料・税金から支払われ

ているということです。話がそれましたが、「要介護認定」の申請は、地域包括支援センターのケ

アマネが手伝ってくれますので、安心してください。

申請後、市役所の調査員が本人と面談を行います。面談は、ケアマネ任せにはせず、可能な限り家

族が同席することをお勧めします。よくあるケースですが、本人は、調査員の前では、認知症とは

思えないような対応をすることが多いです。ですので、家族としては、いつもの状態を、調査員に

しっかり伝えることが重要になってきます。おそらく、家族と調査員だけで話す時間をとってくれ

ると思いますが、そうでない場合は、後から電話で伝えるなどの対応をされるのがよいでしょう。

その後、医師の意見書などをもとに総合的に判断して、介護認定されます。申請から認定までの期

間は、1か月程度かかります。

 

迷惑をかけない失敗しないエンディングノートの書き方」を読んで、これからの課題をみつけていただきたいと思います。製本版はお問い合わせください。

LITE版P8「介護など」①これから介護はどうなる?

エンディングノートの書き方、「介護など」のページについて書きました。

自分や家族の介護を考えるうえで、これからの介護がどのような方向に向かうのかを理解してお

きましょう。

2025年問題
2025年問題、ご存知ですか?

2025年の日本は、団塊の世代が75歳を超えて後期高齢者になり、国民の3人に1人が65歳以上、5人

に1人が75歳以上という、超高齢社会を迎えます。医療費については、64歳までが年間18万円

なのに対して、75歳以上は90万円を超えます。介護費用は、65歳~74歳が、年間55,000円なのに

対して、75歳以上は、約53万円と10倍近い金額になります。何とも、おそろしい数字ですね。

国は、社会保障費の増加を抑えるため、病院で看取りを行う病院完結型から自宅あるいは介護施

設で看取りを行う在宅完結型に政策を転換しました。

             kaigo_family

 

国が目指す「地域包括ケアシステム」は、介護保険制度の枠内では完結しません。なぜなら、慢性

疾患や持病を抱かえる高齢者にとっては、病気と共存しながら、いかに生活の質を保つのかという

ことが課題になるからです。医師や看護師による訪問診療、訪問口腔ケア、訪問リハビリテーショ

ン、訪問薬剤指導などの在宅医療が不可欠になるのです。各自治体が、医療と介護の連携をはかる

ことが求められていますが、積極的に行っているのは一部の自治体のみで、多くは、訪問医療がで

きる医師・看護師等の不足から、実現に向けて頭を悩ませているのが現状ではないでしょうか。

人口減少、高齢者増加、国の財政悪化ということを考えれば、将来の介護事情は決して明るいも

のでないことを、みなさんも感じておられるでしょう。自分が施設介護を望んでも、費用や介護者

不足が原因で、施設に入居できないかもしれません。家族が介護離職せざるをえないかもしれませ

ん。最悪のことを考えて、現状の家計を知る、将来の収支の予想を立てる、施設の情報を集めてみ

るなど、できることをやっていくほかないと思います。一日でも長く元気でいられるよう、体調管

理すること、いざというときに助けてもらえる仲間を作っておくことが、介護を乗り切る秘訣なの

かもしれません。

「40代・50代から始める 遺族に迷惑をかけない失敗しないエンディングノートの書き方」を読んで、これからの課題をみつけていただきたいと思います。製本版はお問い合わせください。

LITE版P6「大切な方へのメッセ―ジ」

エンディングノートの書き方、「大切な方へのメッセージ」のページについて書きました。

大切な方へのメッセージは、家族やいろいろお世話になった方に対して、自分の気持ちを書いてい

ただくとよいです。メッセージが書けるのは、エンディングノートの醍醐味だと思います。若いと

きに、癌で父親を亡くした方は、「父がエンディングノートを書いて、メッセージを残しておいて

くれたら、私や家族に対して、どんな思いを持っていたのかがわかったのに」と言われていまし

た。自分が、どんな最後を迎えるのかはだれにもわかりません。ただ、そのときになってあたふた

するのではなく、普段から準備しておくことで、冷静に対応できるのではないでしょうか?

みなさんも一度、ご家族にメッセージを書いてみてください。何を書いてもいいといわれても、や

はり、感謝の言葉が出てくると思うのですが・・・ご家族がいない方も、家族のようにつきあって

いる方やお世話になっている方などに向けて、書いてみてください。

LITE版P3「思い出」

エンディングノートの書き方、「思い出」のページについて書きました。

電子書籍、「40代・50代から始める遺族に迷惑をかけない!!失敗しないエンディングノートの書き方」

を出版しました。将来、発生するエンディングノートに関する課題を、主婦三人の会話形式で書い

ています。以下、その一部を掲載します。

 

花子さん『思い出』は、たくさん書けそうよ。中学・高校とテニス部に入っていたの。そういえ

ば、あの初恋の先輩は元気かしら?なつかしいわ。大学時代は、あちこち旅行ばかりしていたの。

アルバムがあるから、じっくり見てみようっと。」

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すずきさん「思い出すきっかけになればと思って、次のページに“思い出のイラスト集”を作ってみ

たの。例えば、“人生の岐路”や“運命の出会い” “わたしだけの秘密”もあるわよ。でも、死んでから人

に見られたくなかったら、ここには書かないほうがいいけど・・・」

花子さん「それはそうね。話はちょっとそれるけど、先日、ご主人を亡くした友人が“遺品整理”

してたんだって。そしたら、押入れの中から、昔の彼女からもらったラブレターや写真がいっぱい

出てきて、とてもショックだったそうよ。」

すずきさん遺族を傷つけるようなものは処分しておいてほしいわね。遺品の中で、遺族が処分に

困るものにアルバムや日記があるの。捨てるのもためらわれるし、かといって、整理するのにも時

間がかかるからね。どうしても捨てられないものは、段ボール箱に入れて、“私の死後、このまま処

分してください”って、箱に書いておくといいそうよ。そしたら、遺族もためらわずに処分できるで

しょ。」

花子さん「そっか~、私も使わない物は、処分しようっと。」

すずきさん「話を元に戻すけど、『結婚』『出産』についても書く欄があるから、思い出の写真

をはったり、イラストを書いたりして楽しんでね。」

「思い出」といってもどんなものがあるかな~と思われている方、電子書籍の一部を参考にしてく

ださい。とってもかわいいイラストが描かれていて、あなたの思い出の引き出しからたくさんの思

い出が出てくると思いますよ。

 

続きを読んでみたい方は、こちらからお願いいたします。

LITE版P2「健康の記録」

エンディングノートの書き方、「健康の記録」のページについて書きました。

電子書籍、「40代・50代から始める遺族に迷惑をかけない!!失敗しないエンディングノートの書き方」

を出版しました。将来、発生するエンディングノートに関する課題を、主婦三人の会話形式で書い

ています。以下、その一部を掲載します。

 

花子さん「『健康の記録』は、いざというときのために大切そうね。」

すずきさん「そうなの。特に一人暮らしの人は大切なの。救急車を呼ぶ事態になったときなど、医

療情報がないために、取り返しのつかない結果になってしまうことも考えられるわ。救急隊員に見

つけてもらいやすいように、ベッドのそば、玄関、冷蔵庫などに、このページをコピーして、置い

ておくといいわよ。」

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花子さん「想像するだけでどきどきするわ。いざとなったらパニックになりそう。」

すずきさん「家族が同居している場合でも、パニックになると、当たり前のことが思い出せなかっ

たりするの。私も最近、言葉がすぐに出てこないときがあるの。あれ、あれ、なんだっけ~みたい

な・・・」

花子さん「わかるわ(笑) 家族がいる場合でも、書いておいたほうがいいわね。」

すずきさん「“緊急連絡先”は、確実に連絡がとれるように、できれば2人分書いてほしいの。仕事

によっては携帯が使えないこともあるし、たまたま携帯の電源が切れているかもしれないわ。電話

連絡のとりにくい人は、メールアドレスも書いておいてね。」

花子さん「なるほど、わかったわ。」

すずきさん「“血液型と既往症・アレルギー”も必ず書いてほしいの。既往症やアレルギーがあるこ

とを知らずに治療して、余計に悪化させるケースや、最悪、死に至る可能性もあるからとっても大

事なの。」

花子さん「正直、そんなに大事だとは思っていなかったわ。教えてくれてありがとう。」

続きを読んでみたい方は、こちらからお願いいたします。

LITE版P1「私の基本情報」

エンディングノートの書き方、「私の基本情報」のページをみていきましょう。

このページで大切な項目は、「本籍地」です。なぜかというと、相続手続きには、亡くなった方の

生まれてから死亡するまでの連続した戸籍が必要になるのですが、それらの戸籍を取得できるのは

本籍地に限られるからです。「あなたの本籍地はどこですか?」と聞かれて、すぐに答えられる人

は少ないと思います。遺族が、本籍地がわからず困らないように、本籍地の欄は必ず書いておいて

ください。ちなみに本籍地がわからない場合は、本籍地入りの住民票を取得すれば、そこに書かれ

ています。住民票なので、住所地で取得できます。これも覚えておいてくださいね。

本籍地が遠方の場合は、郵送でも請求可能です。この場合、取得手数料(戸籍謄本450円、除籍謄

本750円など)は、郵便局で定額小為替を購入し同封しなければなりません。1枚につき100円の発

行手数料がかかります。亡くなった方が本籍地を移動(転籍)していた場合は、そこでの戸籍も必

要になります。戸籍の収集は、相続手続きのまさに入り口。多くの人がここで、「連続した戸籍っ

て何?」「何通いるの?」「銀行ごとに必要?」など、たくさんの疑問を抱かえます。入り口の負

担をできるだけ軽くしてあげるためにも、本籍地は必ず書いておきましょう。

法定相続情報証明制度(2017.7.25 追記)  
この制度は、平成29年5月29日から、全国の登記所(法務局)でスタートしました。相続手続きに

は、上記で説明したように、亡くなった方の出生から死亡までの連続した戸籍謄本等が必要になり

ますが、相続人(または代理人)が、それらの戸籍謄本等とその他必要書類を揃えて法務局に持参

すれば、法務局が確認のうえ、「法定相続情報一覧図」という書面を交付してくれます。これを銀

行に持っていけば、戸籍謄本等の束をわざわざ持っていかなくても、手続きが行えるというもので

す。何枚でも無料で交付してくれます。ただし、元々の連続した戸籍謄本等は、やはり、取得しな

ければならず、法定相続人の一覧図も作成しなければならないので(書式は、ダウンロードできま

す)相続手続きが銀行1~2行だけという場合は、あまり意味はないかもしれません。

詳しくは、こちら 行政書士も代理請求は可能ですので、お困りの場合は、ご相談ください。