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LITE版P15.16「財産の記録」7.貸付金 8.負債 9.その他(デジタル遺品など)

エンディングノートの書き方、「財産の記録」のページ、 7.貸付金、8.負債 9.その他について書

きました。

7.貸付金
だれかにお金を貸しているときは、そのことを書いておきます。本人が死亡すると、口頭で「故人

がお金を貸していたので返してください」と言っても、とぼけられる可能性があります。だれかに

お金を貸している場合は、その立証資料(契約書等)の保管場所も必ず書いておきましょう。万

一、口約束だけで、お金を貸しているような場合は、今からでも契約書の作成は可能ですので、必

ず、作成するようにしてください。お金は貸すときまでは、貸主が上の立場ですが、いざ、貸して

しまうと、借主が上の立場のようになってしまいます。本人の死亡時点で、貸したお金が全額返済

されていない場合、相続人が請求できるようにしておきましょう。

8.負債
だれかからお金を借りている場合、その事実がわかるように必ず書いておいてください。書くだけ

でなく、直接、伝えておくのがベストです。相続が発生し、本人のプラスの財産よりもマイナスの

財産(借金)が多いとき場合、相続人は、相続放棄の手続きをとることができます。相続放棄と

は、すべての財産を相続しないという手続きのことです。マイナスの財産(借金)だけ相続しない

ということはできません。相続人が「自己のために相続の開始があったことを知った時から3ヵ月以

内」に、家庭裁判所に「相続放棄の申立て」を行います。その期限を過ぎると、相続を承認したも

のとみなされ、相続人は、借金を背負わされることになってしまいます。相続のときには気づかな

かったけど、半年後に多額の借金があったことに気づいたような場合、家庭裁判所の判断で相続放

棄が認められることもあるようですが、相続人にそのような苦労をかけないためにも、借金の存在

は、しっかり伝えておくようにしましょう。

空き家問題
相続放棄の申立件数は、年々増えているようです。借金が多いからという理由の他にも、例えば、

田舎にいる親が亡くなり、古家を相続したけど、だれも住む人がいない、かといって、売りに出し

ても売れない、現金もないに等しいというようなケースで相続放棄をする人もいるようです。いわ

ゆる「空き家」です。ここで注意しなければならないのは、相続人全員が相続放棄した場合でも、

空き家を放置していたことが原因で、隣家等に損害を与えてしまったような場合、相続人に管理責

任が発生し、損害賠償責任を負う可能性があるということです。管理責任を負わないようにするた

めには、「相続財産管理人の選任」の申立てを家庭裁判所に行い、相続財産の管理を「相続財産管

理人」に引き継げばよいのですが、申し立てには、「予納金」が必要で、数十万円程度はかかるよ

うです。相続放棄される方は、このような問題があるということも考えて、相続放棄を検討される

とよいでしょう。

9.その他(デジタル遺品など)
パソコン・スマホ・タブレットなどをお持ちの方も多いと思います。最近は、これらのデジタル遺

品が問題になるケースが増えています。

パソコンの暗証番号がわからないと、パソコンの中身が見られません。中小企業のワンマン社長が

亡くなり、そのパソコンの中に重要な顧客情報などが入っていたような場合、その暗証番号がわか

らなければ、会社として大変な損失を被ることになるかもしれません。もちろん、リスク管理の一

環としてそれらの対策を行っていなければいけないことですが、意外と盲点になっていることもあ

るようです。プロに解除してもらうように依頼しても、100%解除できるとは限りません。

また、株式の信用取引やFX取引などをパソコンで行っていた場合、本人の死亡後に投資環境が悪

化し、相続人の知らない間に多額の損失を被ってしまうことも考えられます。パソコンの暗証番号

は、万一のときのために、伝えておかれるとよいでしょう。

スマートフォン、タブレットも同様です。最近は、パソコンを持たずスマホだけという人も多いと

思います。パソコンと同様、スマホの暗証番号を伝えておくようにするのがよいでしょう。

Facebook,mixi,ブログ、インターネット上でデータを保存できるクラウドなどの扱いもどのように

するのかを伝えておくのがよいでしょう。

鱸行政書士事務所が2か月に一度発行している情報発信でも取り上げていますので、是非、参考にしてください。

 

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LITE版P14「財産の記録」5.年金 6.保険

エンディングノートの書き方、「財産の記録」のページ、の5.年金、6保険について書きました。

5.年金
年金は、年金手帳を見ながら、基礎年金番号を書いておかれたらよいでしょう。毎年、日本

年金機構から送られてくる「ねんきん定期便」にも記載されています。平成27年10月に、共済年金

と厚生年金は統合されました。これにより、「ねんきん定期便」には、各共済組合等の加入記録も

表示されています。年金手帳や「ねんきん定期便」をエンディングノートと一緒に保管しておいて

もよいでしょう。

50歳以上で老齢基礎年金の受給資格期間を満たしている人の「ねんきん定期便」には、将来もらえ

る年金見込額が提示されています。年金受給は、ずいぶん先だという方は、年金見込み額を知るこ

とにより、将来のライフプランがたてやすくなります。また、将来のために貯蓄等できる期間も長

くなりますので、老後の選択肢の幅が増えるというメリットもあるでしょう。

私は、電子書籍「40代・50代から始める 遺族に迷惑をかけない!! 失敗しないエンディングノ

ートの書き方」の中で、早い時期からエンディングノートを書くことを提唱していますが、若いう

ちから将来の課題を知ることで、老後の選択肢が増え、自分が望む人生を送ることができる可能性

が高くなるからという理由からです。私自身も、子ども二人が家を出て、今は夫婦二人の生活を送

っています。親二人は施設に入り、いろいろ考えさせられることも多いです。自分たちの老後をど

う過ごすかも少しずつ考えていっています。「エンディングノートなんて、まだまだ早い」と思わ

ずに、将来、起こりうる課題を、是非、知っていただきたいと思います。

6.保険
保険で気をつけることは、保険金は請求しないともらえないということです。特に、死亡後にお金

がもらえる保険については、必ずわかるようにしておいてください。生命保険金だけではなくて、

医療保険などに特約がついて、死亡保険金がもらえるものもあります。入院後、死亡したのであれ

ば、医療保険も請求可能でしょう。民間の個人年金保険などで、年金受給前に死亡した、年金受給

中に死亡した場合なども、保険金を受け取ることができます。保険会社、証書番号、連絡先などを

エンディングノートに記入しておきましょう。記入が面倒であれば、保険証書をエンディングノー

トに挟んでおくだけでもよいでしょう。

 

死亡保険金は、受取人固有の権利なので、遺産分割協議の対象にはなりません。特定の相続人にあ

る程度の資産を遺したい場合は、受取人を特定の相続人に指定しておけば、他の相続人と争うこと

なく、保険金を受け取ることができます。ただし、次のようなケースは気をつけてください。

現金はごく僅か、長男には自宅を遺したいから、次男を死亡保険金の受取人に指定した場合、次男

は死亡保険金を受け取れますが、それに加えて、死亡保険金は相続財産には含まれないため、次男

は、長男がもらうはずの自宅についても相続権が発生し、長男に自宅の評価額の2分の1を請求する

ことができるのです。長男に請求するか、しないかは次男次第ですが、兄弟公平にと思ってやった

ことが、逆の結果になることもありますので、ご注意ください。

相続税がかかる人が、死亡保険金を受け取った場合、「500万円×法定相続人数」の金額が非課税に

なります。死亡保険金1,000万円で、相続人二人だと、500万円×2人=1,000万円が非課税になりま

す。資産がたくさんある方で、相続税を少しでも減らしたいと思っている方は、生命保険の加入を

検討されるのもよいでしょう。(将来、相続税が改正される可能性もあります)

 

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LITE版P14「財産の記録」3.証券会社 4.その他の資産

エンディングノートの書き方、「財産の記録」のページ、3.証券会社 4.その他の資産について書きます。

3.証券会社
株式や投資信託等をお持ちの方は、証券会社を利用されていると思います。どこの証券会社に、そ

れらの財産があるのかを書いておいてください。

どこの証券会社に株式等があるのかがわかれば、詳細は、証券会社のほうで調べてくれます。イン

ターネット証券を利用されている方は、それも忘れずに書いておいてください。証券会社からは

年2回程度、取引残高資産表(名称は各社様々です)が送付されてきます。それらをエンディングノ

ートの間に挟んでおいてもよいと思います。

財産を明らかにするだけなら、上記の通り記載するだけでOKです。ただ、「株式等を長男にあげ

たい、長女にあげたい」という場合は、エンディングノートに書くだけでは不十分です。遺言書の

中で指定しておく必要がありますので、ご注意ください。

4.その他の資産
ゴルフ会員権やリゾート会員権、金、骨董品・絵画等の資産価値のあるものを書きます。趣味で書

いた絵画などで資産価値のないものは含みません。

 

ゴルフ会員権やリゾート会員権などを持っているけど、まったく使っていない、あるいは、ごくた

まにしか使わないというケースもあると思います。今後も使い続ける場合は、そのまま持っておか

れるとよいですが、そうでない場合は、処分することも選択肢の1つになるでしょう。特に引き継ぐ

相続人がいないようなケースでは、検討されるとよいでしょう。(人気のない会員権の場合、売却

できないケースもあります)

高価なダイヤの指輪や高級ランド品など、資産価値のある物は遺産分割の対象になります。相続が

発生すると、相続人全員で遺産分割協議をして、その財産をだれが相続するのかを決めることにな

ります。資産価値のあるものを特定の相続人に相続させたい場合は、遺言書を作成しておけばよい

でしょう。あるいは、生前に贈与しておくのもよいでしょう。年間110万円までなら贈与税はかか

りません。

資産価値のある骨董品や絵画をお持ちの場合で、相続税の申告が必要な人は、相続人がそれらの評

価額を税務署に申告しなければなりません。購入価格がわかるような資料があれば、それらの保管

場所がわかるようにしておいてください。専門の鑑定士に依頼すると、費用もバカになりませんの

で、購入価格がわかるだけでも助かると思います。(申告は税理士が行うので、アドバイス等はあ

るでしょう)

形見分け
資産価値のない絵画や骨董品、アクセサリーなどは、形見分けのリストを作って書いておかれると

よいでしょう。特定の相続人にあげたい場合は、例えば、「この洋服は、長女にあげる」「この絵

は長男にあげる」というふうに書いておいてもよいでしょう。形見分けは、資産価値のないものに

限定されますのでご注意ください。

例)

○黒のワンピース  長女にあげる

○バラの絵     長男にあげる

○陶芸教室で作ったお皿とお茶碗   次男にあげる

ご自身が亡くなった後の「物」は、相続人などが処分しなければなりません。生活していくうえで

必要な物、思い出の品などはだれにでもあると思います。ただそれ以外のものは、リサイクルに出

す、処分するなどして、身軽にしておくのがよいでしょう。

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